告白




雪が降る。
しんしんと、音も無く灰色の空から舞い落ちては、地面を凍らせ
やがて、上等な綿の様に分厚く積もり、世界を純白に変える。

木々も、花も、町も、人も――――皆、等しく真白に覆い尽くされ


そして訪れる、心まで凍る様な 

静寂。





・・・ほら、こんなに雪が積もっていたら


きっと、俺の言葉も、聞こえない。
誰にも、分からない。




小さく『好きだ』と言っても。 きっと。