・・・だからって、どうしてこんなことになってしまったんだろう・・・

 

 

オレは、湿っぽい石の壁に凭れかかりながら、長い長い溜息を零した。


暗い。そして黴臭い。
視線を上げると、窓とも呼べないような吹き抜けの穴に、小さく切り取られた空。窓よりもいくらか高い位置に地上がある。
地面を掘り下げて地下に作られたこの空間からは、首を伸ばしてみると月の頭がほんの少しだけ見えた。

――――その窓には、鉄格子。



溜息を吐く度にこの小さな空間の湿度が更に不快に上がっていくような気がして、口布を引き上げ、少し息を止めてみる。
何処からか漏れる水滴が石床を叩く、硬質な音。
石造りで堅牢なこの小部屋の入り口は、分厚い鉄で出来ており、今はぴたりと閉ざされている。

向こう側からは質の違うチャクラが何重にも張り巡らされているはずで、恐らく普段のオレでもちょっとやそっとじゃ開けられまい。なにせ、五代目火影の力作だ。
元々厄介者や力量の読めない他国の間諜を封じておくためのこの空間には、チャクラを喰らう膨大な呪符が巻きつけられていて、任務明けのオレには大人しく蹲る以外、どうすることもできなかった。
外からの侵入を防ぐため、また、この部屋の中に入った者はチャクラを吸われて丸腰同然となるので 外敵の攻撃を受けないようにするため、一つきりの格子窓にも特殊な術が施され、外からも内からもチャクラを伴う忍術や害意のあるものは全て跳ね返されてしまう。
加えて、周囲を取り囲む森には周到にトラップが仕掛けられており、まずここに近づけるものは居ない。



まさに、陸の孤島。そんな独房に、自分はひとりきり押し込められているわけで。


格子窓から、時折 小さな羽虫や柔らかな蛾がひらりと舞い込んでくるのを、少し救われる気持ちで見遣った。


小さく見える夜空は、木の葉の里のもの。これが例えば、任務先で見上げる他国の空だったら、ここまで感傷的にはならないだろう。この夜空の元、すぐ近くに、愛しい彼がいるわけで。

その事実にオレはじりじりと、泣きたいような気持ちになる。


「イルカせんせぇ・・・」

 

 

 

『早く、帰ってきてくださいね』

5日前、まだ日も昇らないうちに出立するオレの髪を撫でながら、彼は言った。

『・・・あれ、今日は珍しく積極的なのね。どしたの?』

いつになく、そんな可愛い台詞を言い出され、面映く思いながら猫のように彼の掌に擦り寄ると、彼は呆れた、という目でオレを見た。

『何言ってんです・・・15日、あんたの誕生日でしょうが』

『・・あ・・・』

多分、オレは阿呆みたいな顔をしていたんだろう。だって本当に、自分の誕生日なんてすっかり忘れていたから。イルカ先生はそんなオレにふふ、と笑うと、

『帰ってきたら、お祝いしましょうよ。待ってますから』

そう言って、オレの鼻先に触れるだけのキス。もうそれだけで、泣きそうに嬉しくって、腰が砕けそうになる。

『イイイ、イルカせんせぇぇ〜〜〜〜!!!』

『あぁもう!朝早いんだから大声出さない!』

慌てて真っ赤になりながら、オレの髪をばしばし叩いた彼。

『言っときますけど、任務を疎かにして急いで帰って来たりなんかしたら、ただじゃおきませんからね!

焦ったりしないで、ゆっくり、帰ってきてください』

 


いってらっしゃい、と

彼はオレの袖を握り締めた。

 

 

 

 

 

 

 

そして5日目の今日。

――――15日。

オレは確かに、焦がれに焦がれた木の葉の里へと帰還していた。ただし、この上なく予想し得なかった状況の下に。

今回の任務は、小隊を率いての 辺境地域の小競り合い鎮圧だった。ランクはA。自分の下に副隊長としてひとり上忍をつけ、部隊員として3人の中忍を率いるものだ。
任務は至極順調に進んだ。実際、任務を完遂する所まではひとりの死傷者を出すことも無く進み、オレは、里側から出されていた任務日数よりも随分早くけりがつきそうな状況に、ほっと胸を撫で下ろした。
この分なら、もしかしたらオレの誕生日には、里に帰ることが出来るかもしれない、と、皮算用を多分に含んだ期待を頭に過ぎらせてしまうほどに。

今まで、自分の誕生日など深く意識したことなど無かった。日付などは自分が年を重ねて、いつかクナイを握ることが出来なくなる時までをカウントダウンしてゆく指標に過ぎないと思っていたからだ。
だが、それを彼が祝ってくれることに意義があった。
「おめでとうございます」という、一片の言葉を、彼の口から貰うことに意味があった。


彼は一体どんな風に祝ってくれるのだろう。どんな幸せな時間をオレはもらうことが出来るのだろう。


里から一足ずつ離れていくごとに一足分の想像をたして、オレは居ても立っても居られなくなる。


任務の終わりが見えてくるにしたがって、次第に期待は現実味を帯び、同時にオレは計画の変更を明確な意志を持って頭の中で算段し始めた。

「帰れるんじゃないか?」という淡い期待は「きっと帰れる」という思いになり、それはいつしか「絶対に帰ってやる」という強い意思に取って代わられていたのだ。



――――それが、まずかった。


木の葉への帰還途中、オレは部隊員の疲労を感じた。

無理もない、結構な強行作戦に付き合わせてしまったのだから。

国境を巡る対立地域の鎮圧、と言えば聞こえはいいが、つまりは小規模な戦争だ。力比べでものを言うのは腕力以外の何物でもない。故に、こちら側も割と無茶な力の使い方をさせていただいた。

結果として随分早く事は収まったが、付き合わされた部下たちは堪ったもんじゃなかっただろう。

本来ならば、体力の残り少ない帰還途中には 無理をしない範囲で休息を取るのが定石だ。だが、木の葉の里を目の前にして、オレは些か暴走気味だった。

加えて、その時もう既に火の国の国境を越えていたことが、警戒に張り詰めていたオレの心を緩めさせた。

里まではあと少し。全力で走れば、日没に間に合うかもしれない

やや頭上を過ぎた位置で輝く眩い天球を見詰め、オレ一人ならいける、と思ったが最後、もう我慢は限界だった。
誘惑に負けたオレは、副隊長に部隊員たちを任せ、ひとり木の葉へと向けて疾走したのだ。


夕日が木々の枝葉を炎の様に染めあげる頃になって、突如、背後で大きな爆発音が上がった。同時に、周囲を包む空気が、術の発動特有の緊張を纏い、それが糸を伝うように細かな振動を持って広がってゆくのを肌で感じた。

咄嗟に遠い気配を探り、それが、間違いなくオレの残してきた部隊の方向であることを確信する。
しまった、と思った。まさか、他里の忍びに襲撃をかけられたのか!?


だが、事態はそれよりずっと単純で、ある意味もっと厄介だった。


オレの部隊が引っ掛けたのは、敵の攻撃などではなく、自里・木の葉の防衛トラップだったのだ。
里が侵入者を警戒して施しているそれは、普段なら周到に頭に叩き込んでおき、敵との戦闘の際に地の利を生かして利用すべきもの。自らがかかるなど前代未聞だった。
が、頭を欠いた部隊のまだ若い副隊長は、緊張からうっかりこれを失念していたらしい。

トラップにかかった全員が軽傷で済んだのは、本当に不幸中の幸いだったが、里長はこの事態に怒髪天をついた。


見目だけはすこぶる美しい5代目が般若のように顔を歪ませ、里中に響き渡るかと思うほどの大声でオレを叱責したのが、もう疾うに日が落ちた頃。しばらく頭を冷やしな、と、里外れの牢に投げ入れられたのが、つい先刻で。

 



9月15日。オレの誕生日。

オレは暗い小部屋の中で蹲りながら、自分の不甲斐なさに拳で強く壁を打ちつけた。

 

 

 




僅かに臨める空は、砂を撒いたような星々で埋め尽くされている。
夜空から与えられるほんの僅かな光が、オレの指先をほの白く浮かび上がらせる。
目の前に投げ出した指先に、頼りなく並ぶ白い爪。そのあまりの孤独に、オレはぞっとした。


・・・だって、帰りたかったんだ。どうしても。

あの人が、オレを祝ってくれるって。待っていてくれるって言ったんだ。


「いるかせんせぇ・・・」


情けない声を出しながら、オレはへたりと膝に頭を埋める。

ふと見上げた先には木の葉の夜空。彼もきっと今この空の下、こうして星を眺めているかもしれないと思うとそれだけで、足先から震え上がるような切なさに包まれ、胸が締め付けられた。


「・・・会いたいよ・・・」


15日が、終わってしまう。彼が覚えてくれていた特別な日が、じわりじわりと消えてゆく。

それが怖かった。自分の誕生日というただの標にここまで拘ったのは、初めてのことだった。

大体、誕生日に任務に行かせるって、5代目も一体どういう了見だよ。くそ。3代目は、何だかんだ言って休暇にしてくれてたぞ・・・

見当違いの罵りが瞬間頭を過ぎる。だが、自分が招いた過失は拭い去れるようなものではなく。

昼の温もりをどこかへ落とした風が、湿った空気を巻き込んでオレの頬を打つ。
冷えた石の匂いと共に、徐々に体温を奪ってゆく凍えた地面。

もし、今日が終わって、イルカ先生がオレのことを忘れてしまっていたらどうしよう。
誕生日、なんて 所詮カレンダーに記されるだけの数字の羅列だ。
けど、彼が祝ってくれると言った時、オレは心から、生まれてよかった、と思った。生きていること、今日に感謝したんだ。
彼のたった一言で、今日という日は特別な輝きを持って、オレをがむしゃらに駆り立てた。


たったひとつの今日という日を、この日に意味をくれた彼と一緒に過ごしたかったんだ・・・

 

 

胎児のように身体を抱き締め、じっと足元の暗がりを見詰める。不覚にも、気を緩めると泣いてしまいそうだった。

彼が触れて温もりを知った身体は、同時に孤独をも知った。強く唇を噛み締め、オレは背中を襲う寂しさの波をやり過ごそうと必死になっていた。

 

 

 

 






ふと、風の匂いが変わったな、という気がした。

もちろん、チャクラの食われるこの空間では、気のせいくらいにしか思えなかったけれど。

軋んで痛む目をしばたたかせ、のろりと首を回してみる。

格子窓の外で何かが揺れた。満天の星空を背にしたそれは、黒く濃い影となってふわりふわりと風に揺れている。
その柔らかな黒い尻尾に、オレは見覚えがあった。驚きで喉が鳴る。
転がるように立ち上がったとき、オレはその影の正体に全くの疑いを持たなかった。


「イルカセンセ・・・!!」


慌てて格子に手を触れると、途端にバチッと大きな音がして手が弾き返される。そうか、術が・・・!

舌打ちしたいような思いでオレは彼との距離を縮めようと躍起になった。出来る限り格子窓に顔を近づける。窓の下の石壁に腕をついて、必死に身を乗り出す。

少し距離を持って、窓より一段高い位置からこちらをじっと覗き込んで来る漆黒の瞳。膝をついて身体を屈めた彼の背で、一つに結われた黒髪が夜風にそよいでいる。薄っすらと見える、鼻を横切る、真っ直ぐな傷跡。

思わず涙腺が緩んだ。

「センセ!!イルカ先・・・」


叫ぶと、彼が「しっ」と鋭く遮った。素早く顔を上げたイルカ先生は辺りを窺うと、オレに向かって無言で身振り手振りで何かを指し示す。彼の手に握られていたのは、何か白い・・・ころりとした物体だった。

彼は唇の前に人差し指を当てたまま、それに小ぶりな石を結びつけると、こちらの窓に向かって投げ込んだ。
窓に「無害」と判断されたそれは、難なく暗いこちら側の空間へと転がり込む。

オレの掌に触れる、軽い感触。手の上でぺこりと音を立てたそれをオレはまじまじと見詰めた。


―――――見慣れた、ありふれた白い紙コップ。その底からは、真っ直ぐに糸が伸びていて・・・

オレはがばりと顔を跳ね上げた。


(糸電話・・・!)


目を見開くオレに、もう一方の糸を繋いだ紙コップを持つ彼が「耳に当てろ」とジェスチャーする。オレは彼の機転に心底感心した。

焦がれるような思いでそれを耳にあてた、瞬間

 


「こんの、大馬鹿野郎―――――――ッッ!!!!!!!!」

 

 

耳を劈く大音量に、限界まで押しやられた鼓膜がびりびりと震える。地面が揺れたかと思った。
紙コップを破壊せんばかりの大声は、糸を伝って真っ直ぐオレの耳に突き刺さる。キーンと頭に突き抜ける耳鳴り。

 

「あんた、馬鹿ですか!!?馬鹿でしょう!?あれだけ急いで帰ってくんなって言っただろうがッ!!!!」

 

「・・・ぃ、ぃるかせ・・・声・・・・」

彼の大声におたおたするオレの声は、「うるさい!」と彼に一喝された。

 

「大体!!部隊長ともあろうものが、隊を離れるとはどういう了見ですかッ!!?しかも私事で!!!

その上怪我人まで出した!!俺、あなたを見損ないましたよカカシさん!!」

 

 

搾り出すような彼の大声に、周りの森の鳥たちが驚き飛び立つ羽音が聞こえる。

 

―――――彼の一言一言が、身体中に突き刺さった。

 

 

生理的なものではない涙が、頬を流れる。

自分の情けなさが、心底辛かった。

自分を信じて待ってくれていたであろう彼を怒らせ、失望させていること、彼の期待を裏切ってしまったこと。

そして、部下を傷つけてしまった身勝手な自分が、心底情けなかった。

今の今まで、心のどこかで責任を転嫁しようとしていた自分自身の不甲斐なさが、彼の声で抉り出される。

 

「・・・ごめん・・なさい・・・・」

 

彼の言葉を白い筒を通して聞きながら、オレは止め処無く頬を濡らしてゆく熱い涙に歯を噛み締めた。

 

 

 

「本当に、ごめんなさい・・・・」

 

 

 

 

 




肩を震わせながら俯いたオレをじっと見ていたイルカ先生が、ふ、と吐息をつく。小さなその息はそっと糸を伝わり、白いコップを柔らかく反響させてオレの耳へと落ちた。

 

―――――でも、異変に気づいてすぐに彼らの元へ取って返した事、体力も限界だったでしょうに、怪我人全員を担いで帰還したこと。彼らを最後まで見捨てなかったあなたを、尊敬します。カカシさん。」

 

 

見上げると、星空を背負った彼は、オレをじっと見詰めて微笑んでいた。

 

「部隊の中には、俺の親友も居ました。本当にありがとうございました。

皆、あなたのことを責めないでくれって 必死でした。

 

・・・・そして、何より、あなたが無事でよかった・・・・」

 

心底心配したんですよ、と優しく耳へと伝わる声に、オレはまた泣きたくなる。

胸が痛い。嬉しくて、辛くて。

それでも、オレが犯した過ちは消えることはないのだ。彼に合わせる顔がなくて、オレはまた俯く。

濡れた石の床に、オレの弱々しい謝罪の言葉は惨めに落ちてゆく。

 

 

 

「カカシさん。俺、待ってました。もしかしたら、あなたなら帰ってくるかもしれないと思って、旨いもの作って待ってたんです。

あなたが食べたことないって言うから、ケーキだって買ったんです。白い、苺の乗ったのですよ」

彼の温かな声が、細い糸を伝って、白く頼りない紙の鼓膜を振るわせる。
線維に絡まる彼の声は一層柔らかくほつけ、俯いたオレの耳たぶを優しく掠める。

彼が言葉を切る。言葉の間の吐息や、彼が息を継ぐかすかな音、彼の口の中で呑み込まれる単語のひとつひとつが、緋色の光をその中に宿して伝わり、ぼやけた音で、けれども生々しくオレの頬を撫でた。


「・・・けど、こんなことになっちゃって。知ってました?生菓子ってね、次の日までもたないんですよ。

――――全部台無しですよ。あ〜あ」

 

「・・・・ごめん・・なさ・・・・・」


オレはますます深く俯く。顔を上げられなかった。

彼の顔を見ることが出来なかった。オレのために、頑張ってくれたのに。オレはまた、アナタを困らせることしか出来なくて。こんな自分ごと、消えてなくなりたかった。

 

すると、糸を伝ってふふ、と彼の小さな笑い声が降ってきた。

 

「・・・でもね、俺はいつまでも待ってますよ。ケーキなんてまた買やぁいいんです。

明日でも、明後日でも。あなたが戻ってきたら、お祝いしましょうね」

 

 

涙が滑り落ちる。

言葉をなくして、何度も頷く俯いたままのオレの頭上で、また彼が笑う気配がした。

 

「さ!とりあえずは・・・っと。・・・・・・カカシさん!絶対その紙コップ、離さないでくださいね!!」


突然 快活な彼の声が響く。

え、と腫れぼったい目を見開くと、

 

 

ず・・ずざ・・・・ずざざざざざざざざっ!!!

 

 

 

急にずしんと重くなった糸電話。続けて突然の、何かを擦るような凄まじい異音が鼓膜を振るわせた。

予想外の事態に驚いて顔を跳ね上げる。オレが彼の方へ向き直るのと、オレの顔にそれが衝突するのとが同時だった。

 

べしゃ。

「ぶ・・・っ!?」

 

慌てて受け止めたのは柔らかな包み。糸に結ばれ、それを伝って格子窓から落ちてきた小さな包みからは、懐かしく いい匂いがした。

顔面で包みを受け止めたオレを見て、笑いを堪えるのに必死な彼に目で問い掛けると、あけて、とジェスチャーされる。

小さな風呂敷からは、いびつな握り飯が二つ、出てきた。


「・・・腹、減ってるでしょう?・・・ケーキもご馳走もありませんが、とりあえず、どうぞ。」


鼻の傷を掻きながら、照れくさそうにコップに言葉を落とす彼。

そう言えば、ずっと何も食べていなかったオレの腹からは、示し合わせたようにぐう、と大きな音が鳴る。

それに思わず二人で吹き出してしまう。

糸を伝って落ちてきた握り飯は、まだ温かく、まるで優しい彼の言葉そのままだった。

 

「ほら。もう泣かない。今日はずっと、ここに居てあげますから」

泣きながら握り飯を頬張るオレに苦笑して、イルカ先生はその場にどかりと腰を下ろす。

 

「話しましょうか。色んなこと。

でも、おめでとうは、まだ言いませんよ?」

 

 

 

恐らくトラップを緩めておいてくれたのであろう、5代目に感謝しなくては。

 

 

 

 

そうしてオレ達は、朝まで密やかに話し続けた。

 

この木綿の一本の糸に、心を託して。













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「忙しい電話」        カカシ先生、HAPPY BIRTHDAY